船乗り

当店スタッフのヤコブは、船乗りでもあります。いまは、7年間の航海士・機関士の教育課程の途中で、あと1年で卒業予定です。

7年間の間には、約2年間、航海研修生として船に乗り、7つの海!?を航海してきました。

上の写真は、北海に浮かぶ油田・・・オイル・リグといいます。海底油田を採掘する巨大な建物が海の上に浮かび、そこにたくさんの人が働いています。ヤコブ は、このオイル・リグにさまざまなものを供給する、サプライ船という船にも乗っていました。北海は、船乗りたちの間で、最も厳しい海のひとつといわれてい ます。なぜなら、海の荒さが並大抵ではなく、船乗りさえも船酔いするといいます。

デンマークにわたって2ヵ月後、結婚式を挙げ、その2週間後に、4ヶ月も航海で留守となったときは、自分で決めてやってきたとはいえ、大好きな友達や家族が恋しくて、慣れないはじめての環境とさみしさでまいってしまいました。

海の上では、電話も、一定の時間、少ししか使えないし、Eメールも、1日に数回、インターネットが通じて、出来るのみ。それでも、昔の船乗りと家族より、ずっと恵まれた状況だけど・・・・。

デ ンマークでも、最も危険な仕事のひとつとされている船乗り。かつて、船乗りといえば、陽気な荒くれ船乗りのイメージがあったけど、現在は船の上では禁酒、 港に上がっても、停泊料をなるべく少なくするため、町まで行かれないほど、あわただしくすぐ出航。なかなか、ストイック!?な仕事なのです。

このとき、あまりに私がまいってしまったため、遠洋航海をするコンテナ船会社ではなく、北欧近海を航海する船会社に所属を変えてもらったほどでした。

北海にいくつも浮かぶ油田採掘機、オイル・リグ。

卒業しても、なるべく家にいられる勤務体制にしてくれる予定のヤコブ。お店のことも、今はほぼ半分、手伝ってもらっています。航海士の免許を取ってからも、お店のこともやっていく意欲満々・・

海に行って、怪我せず無事に帰ってくるよう、はらはらといつも心配したりさみしかったりするより、家になるべく長くいてもらって、息子ぐーちゃんともたくさん遊んでもらいたいなあと思います。

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