ミツバチの羽音と地球の回転 - 持続可能な未来を求めて

映画、ミツバチの羽音と地球の回転   鎌仲 ひとみ監督

予告編 http://www.youtube.com/watch?v=_C6bYYYSSGE&feature=player_embedded

北欧スウェーデンと瀬戸内海・祝島の、エネルギーの未来を切り開く人々を映し出したドキュメンタリー。

これは未来のエネルギーをめぐる問題。

日本にも、環境にいい電気はあるの?

- はい。

じゃあ、どうしてそれを選ばないの?

- 選べません。

なぜ?

- 独占されているから。

じゃあ、変えなきゃだめだ。


" 社会を変革する、エネルギーをシフトする、その現場で私たちと同じ、一人一人の生身の人間が矛盾と格闘しています。そこに必要なのは、これまでの持続不可能な文明からの発想の転換です。価値がひっくり返る考え方です。
一見、非力で無力と思える、私たちと同じ個人、その一人の人間がどのようにこの大きな仕事に取り組んでいるか、本質的な問題に切り込んでいきたいと思います。
これは旅する映画です。
日本とスウェーデン双方で新しいエネルギーを模索する人々や地域を訪ねることによってそこに風を通したい。"


.............................................................................................................

監督のメッセージです。

"構造的な環境破壊を根本から見直し、新しいエネルギーの作り方、使い方を探りながら社会のシステムそのものをシフトしていかなければ未来がないことを多くの人が理解し始めています。
ではどのようなエネルギーに、社会に、どうやってシフトしていけばいいのでしょうか?

私はそのヒントがスウェーデンにあるのではないか、と注目してみました。
スウェーデンは脱原発を国民投票で決め、2020年までに石油にも依存しない社会づくりをめざしています。
実はエネルギーをシフトする背景には民主主義や情報の透明性、そして人権意識の高さがあることが見えてきました。スウェーデンはCO2を削減しながらゆるやかながらも経済成長を続け、質の高い福祉を実現しています。
日本とスウェーデンの違いはいったいどこにあるのでしょうか?

目下、山口県上関町で新たな原子力発電所の建設計画が進められています。
この原発は瀬戸内海の入り口にある美しい湾を埋め立てて建設されます。この原発予定地の真向かいに位置する祝島の人々は建設に26年間、反対してきました。
しかし、島民の思いとはうらはらに計画は進んでいます。埋め立て予定地、田ノ浦は海底から淡水が湧く多様な生物の楽園です。祝島の漁師にとっても最高の漁場です。
祝島の人々の暮らしが持続可能でなければ、私たち自身もまた、持続可能ではありません。

「持続可能」という言葉は実に多様な意味を含んでいます。
その中でも私が最も大切だと考えるのは自然の法則に逆らわないということです。
今回の作品で表現し、伝えたいと思っているのは普段私たちが見過ごしている自然循環の大きな力です。それを敵にするのではなく、共に生きるという感覚です。
実 は、私たちの先人たちがそうやって生きて、1000年も2000年も文化や地域を持続させてきたのです。その生き方を再発見し、現代のテクノロジーと共に 生かしてゆくという課題があります。それが、私たちの持続可能で安心できる未来のイメージとなるのではないか、という予感がしています。
一方で絶望的とも思える現実を直視しながら、もう一方で今、存在する可能性と希望を、それがたとえどんなに小さくともあきらめない、そんな眼差しを持ってこの映画を制作したいと望んでいます。"


.............................................................................................................

私は、自分の日記で、スウェーデンの隣国であるここデンマークで、どのように自然エネルギー政策が一丸となって進められてきたか、書きました。

デンマークでは、スウェーデンと同じく、エネルギーの選択について国民投票がなされました。
結果、1988年に、原発は違法と定めたのです。
原発を一度も保有しないこの国では、現在、20%の電力を風力発電で賄い、公のものとして、国民全体で保有している送電網で国内全体がつながれていることで、自然エネルギーによる電力が安定供給されています。また、23%の電力を国外へ輸出しています。そして、火力発電の燃料を97%、バイオマス(木屑、ワラ、堆肥など有機物を使用して作られた燃料)で賄うことにより、CO2ニュートラルに近い火力発電も稼動しています。デンマークは、EUのどの国民よりも、1ワットあたりのGDPが大きく、CO2消費量は1990年代よりも13.3%も削減していると同時に、経済成長も順調に伸びています。
また、2050年には化石燃料フリーの国となると、国家が宣言しています。

原発は危険だけど、原発に代替するエネルギーはない、原発はCO2を排出しないから温暖化の救世主なのだ、原発を段階的にでもやめたら、経済活動がストップする、と説く人々が、政治家をはじめとして、いまだに多く日本ではいます。
たった今も、ベトナムやインドに、原発を輸出する計画をそのまま進めると海江田経産相は宣言しています。

私は、一人でも多くの方に、原発に頼らなくとも、いや頼らないと決めたからこそ、自然エネルギーを本気で進め、開発・実用出来ている先進国のことを知ってほしいと思いました。
日本では、自然エネルギーが非効率だから原発に頼るしかなかったのではなく、原発に頼ることに疑問を抱かずにきたから、または抱く人々の声もかき消されてきたから、自然エネルギーの発展にかける力・お金・政策が十分にかけられてこず、だから、自然エネルギーは無理、と思われてきたのではないかと、思うのです。


原発の危険・核廃棄物を承継するのは私たちの子どもたちです。原発を作ったのは子どもたちじゃないのに。子どもたちの目を見て、それでも、原発は必要だ、原発に頼ることを私たち大人が決める、と言えるでしょうか・・・時間はかかるし、努力も必要です。でも、あきらめたくないです。少しずつでも・・

詳しくは、こちらの日記にも書きました。
http://mormorsscandinavia.blogspot.com/2011/03/blog-post_22.html


鎌仲さんの映画、どうか、
出来るだけ多くの方々がご覧くださいますように・・・・。

モアモア(会社名・スカンジナビアン・コネクション)の提携先・ハルタでも、今月末、3週にわたり、この映画の上映会が開かれます。ぜひ、いらしてください。

A documentary movie - "Buzzing of bees and spinning of the earth" is directed by Japanese women, Hitomi Kamanaka.

She has filmed Japanese people in Iwaishima, who have been fighting against the construction of a nuclear power plant by the beautiful ocean - for 26 years.
Even though people in Iwaishima has been fighting so hard, the plan of the construction has not been stopped......

In a contrast, the movie documents how the people in Sweden had voted and concluded to elminate the nuclear power in the future, and how they are working to shift to the renewable natural energy. Sweden has determined to stop using any fossil fuels by 2020, and along with shifting their energy policy, they have been succeding to make stable economical growth at the same time.

The movie shows the background of what has been the key to shift into the renewable energy in Sweden - and what is the difference between Japan.
The movie focus on the functioning democracy, clear information on politics, no corruption, and the high values on human rights in Sweden.


The movie starts by questions by Swedish people and answers by Japanese people:

- Do you have electricity made by renewable energy?

Yes.

- Then why don't you select them?

Because we can't.

- Why can't you select the renewable energy?

Because it (energy industry, grid) is monopolized (by a huge electricity company).

- Then you should change it!

(- Yes, but how? The wall which Japanese people are facing, in order to change the energy policy is, the corruption of the government, monopolistic energy companies, occupied grid, etc etc..)

The movie shows the difficult reality, but at the same time shows a hope and mind to never give up. The director wishes to connect the wind amongst people who has been fighting to shift the world - and shows how people can live, by being together with the nature.

No comments:

Post a Comment