秋雨 Autumn home in rain...

ヤコブ・パパが先週水曜日夜中に、2週間の航海 をおえて船から帰宅。航海士として最後の航海でした。
船で使っていた、航海士の制服、肩につけていた、紺色と金色の肩章、機関室に入るときの作業服、などなど、いっぱい持って帰ってきました。それらを洗濯し て、クローゼットにしまって・・・、なんだか少し感慨深かったです。

陸に上がってもしばらくは体が海の上のように揺れている感覚で、どっと疲れている数日でしたが、土日は、今まで、航海士とモアモアの仕事という2つの仕事 の掛け持ちのためずーっと行くことの出来なかった、大好きな魚釣りに友達と出かけていきました。(航海士学校時代に、魚釣り部を自分で立ち上げ、魚釣り部長(笑)だったのですが、忙しくなってからは辞めてたのです)晴れやかな顔で帰って来て、友達に久しぶりに会えて嬉しそう。魚は釣れなかったそうですが・・・笑

最近のデンマークは毎日ずっと雨。

先週はなぜか、自転車がパンクして、自動車も故障してエンジンかからず、掃除機も故障！おまけにドアも、強風で木がばりんと割れてしまらない・・！といっ ぺんにトラブルがやってきたのですが、ちょうどヤコブがいたので、直してもらえて一安心・・・。雨の続く毎日、家でぐーちゃんと2人きりより、パパがいて くれるとやっぱりにぎやかで楽しい。

やっぱり、夫婦は近くにいると喧嘩もするし、めんどうなときだってそりゃあたくさんあるけれど(^^;)、いないよりはいてくれるほうがずっといいし、い てくれないと、しゃくだけど、困るものなのだなあと思う日々なのでした。

ヤコブは、もう、陸にいる間、モアモアの会計や色々な仕事を短時間でこなし、終わるか終わらないかのうちに、また、重労働の待っている船に行かなくてはな らない・・というきつい日々から解放されることがまだ信じられないようです。今までだったら、たとえ家のドアが壊れても、その修理は後回しで、とにかくモアモアの仕事！というふう だったけれど、今なら、家のドアを修理してモアモアの仕事もする・・ということが出来ます(デンマークは、大工さんに頼むと一人時給1万円くらいと本当に 高いので、自分たちで色々直さなくてはいけないのです。そのくせ、家が古くて直さなくてはいけないところがすぐ出てきます。笑)。

私が7年勤めたデンマークの船 会社を辞めて、モアモアの店を始めたとき、当たり前で覚悟の上だけど開店当初の作業がとても大変で、産休にはいると同時に引っ越した田舎のしかも治安の悪 い、見知らぬ土地で孤独で、ヤコブも1ヶ月航海で留守だったりで、ぐーちゃんも保育園の空き待ちで・・・と八方塞がりな、私にとっては乗り越えなくてはい けないことが多かった日々でした。そんな1年半前と今では、本当に随分ちがう・・と、胸がいっぱいになります。たとえばサラリーマンの旦那さんがいて、仕 事もしてもしなくてもよくて、家族のそばに住んで・・という人が羨ましくてたまらなかった時期もありました。人を羨んだってしょうがないのに、どうしよう もなかった時期もありました。叔母に、恥ずかしながら、めそめそと電話すると、"めぐちゃんくらいの年齢だと、ちょうどそれぞれの状況が色々だったりし て、人と比べて、気にしたりもする時期よね。でも私くらいになるとね、人生は、禍福のあざなえる縄の如し、って思えるのよー。"　と励ましてくれました。

今は、私なりにがんばって来てよ かった、抜けないトンネルはないんだ、と少しほっとしながら嬉しい思いです。たくさん励ましてくれた友達、モアモアを通じて知り合った方々、ほんとうにありがとうございます・・・
モアモアの店と息子はほぼ同い年。モアモアが1歳と9ヶ月ででぐーちゃんがもう2歳と2ヶ月、半年違い。どちらもだんだんに育ってくれて、それが幸せです。

そしてこのオーデンセの街で出会ったMちゃんが、最近書いてくれた言葉が、すごく嬉しかったです、
"やっぱり生活は楽しくありたい、という気持ちは、めぐちゃんに会ってからどんどん思い出してる。子育てで余裕がなかったけど、やっぱりかわいくて楽しい ことがスキだ！そして北欧を新しい側面から見せてもらっているし。 "

生活するって大変なこと・・だけど、きっと小さな幸せのもともたくさん見つけられることだなあと思って、これからもモアモアをやっていきたいなあと嬉しい 気持ちでいっぱいになりました。

写真はまた家のなか・・と庭です。
庭は、ヤコブが雑草と、ぼうぼうの茂みと戦ったおかげで、すごくすっきり！
近々掲載予定のクッションも登場です。