新刊 発行所・野草社 発売元・新泉社
ニールセン北村智子・著
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「この本は、北欧の国、デンマークで四番目に大きな島、ロラン島の
未来へのチャレンジのお話です。」
1973年の第1次オイルショックのとき、
デンマークは、エネルギーの自給率が約1パーセントと低く、
すぐに原発建設という話になりました。
国内で15カ所の予定地が決められ、ロラン島にも2基が建設される予定でした。
しかし、ロラン島の人々は「原発はいらない」と反対しました。
国内で15カ所の予定地が決められ、ロラン島にも2基が建設される予定でした。
しかし、ロラン島の人々は「原発はいらない」と反対しました。
ロラン島では、造船が主な産業でしたが、造船業が没落していました。
また世界的な不況の中で企業が撤退し、
巨額の赤字と失業率に苦しむ地方自治体でした。
しかし現在では、ロラン島は、100%自然エネルギーの島として、
デンマークの首都コペンハーゲンの電力を支え、
また藻を使うバイオ燃料の研究も進めています。
ロラン島は原発ではなく、再生可能エネルギー産業をどのように取り入れ、
雇用を創出していったのでしょうか。
そしてまた、デンマーク全体においても、
国民がエネルギー政策の決定に参加することを望み、
デンマークはどのようにして、
資源のない中でも、原発ではなく再生可能エネルギーの発展を
エネルギー・環境政策として選択し、進めてきたのでしょうか。
デンマーク国民は、どのようにエネルギー政策の決定に参加することを
望み、行動したのでしょうか。
日本では、福島第1原発事故を受けて、エネルギー政策を
私たち日本人全員が問い直されています。
しかし、国民がエネルギー政策の決定に参加できる余地は
十分に見えていないように思います。
原発の再稼動、震災がれき処理などにおいても、
一部の人たちが決定権を持ち、
国民の意思をおいてきぼりにしているように見えます。
国民の意思をおいてきぼりにしているように見えます。
この本には、
持続可能な社会を実現するアイデアとともに、
日本人が学ぶべき市民の行動力についても書かれています。
以下、本書前書きより、引用致します。
「日本でも、東日本大震災をへて、これからどのようにエネルギーを生産し、
消費していくのかが大きくクローズアップされていることでしょう。
新しいライフスタイルが求められているのです。
どうしたら、エネルギーや資源を上手に使いながら、
持続可能な社会をつくっていけるのか。
すでに何年も前から、このテーマに取り組んでいるロラン島には、
そのヒントがあるように思います。」
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ロラン島在住の朋子さんは 去年、NHK アゴラーという番組でもコーディネイターを勤められ、
その際に私(ピーダーセン恵)は出会いました。 理知的で穏やかな強さを秘めた素敵な方であり、
デンマークに住む日本人、そしてお母さんとしても、尊敬する先輩です。
一人の意志ある方の努力によって、
知られていなかったこと、智恵が多くの人々に伝わることで、
社会を変える力となっていくのだと私は知りました。。
そして、より多くの方が、ロラン島がなぜ
逆境の中でも、原発の建設地でなく自然エネルギー100%の島になったのか知ることで、
日本をより安心して暮らせる持続可能な社会に変革していく智恵や原動力となったらと
私も願っています。
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下記の記事を参考、引用させて頂きました。
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