1歩1歩 little by little

先週末から今週のあたまにかけて、私たちは北欧家具の卸仲介業、第2回目のコンテナ出荷にむけて働きました。トレイラーを車につけて、最初の2日間で1000キロ以上走行し、コペンハーゲンとオーデンセと、家具をあらかじめ集結させている倉庫のある街まで、それぞれ3時間ほどかけてドライブを繰り返しました。

泊りがけで、ヤコブも私も働かねばならないため、ぐーちゃんの預け先が最大の難関です。
前回、冬に第1回目のコンテナ積載・出荷のときは、ヤコブのお母さん、ぐーちゃんのばぁば・ウラさんが預かってくれることになっていましたが、ばぁばは、朝、私たちが働きに出る直前に、一人でぐーちゃんをみる自信がなくなってしまったのでした。どうしよう!?と困り果てた私たちでしたが、近所に住む友人である、優しいご夫婦が、なんと、ばぁばとぐーちゃんごと、2日間にわたり快く預かってくれ、そのおかげでコンテナに無事に300個近くの家具を載せて日本へ送り出すことが出来たのでした。本当に有難かったです。雪のなか、皆で奮闘し、大きなコンテナの扉を閉めて、コンテナが出て行ったときは、本当に嬉しかったです。

今回も、2歳児のぐーちゃんを誰に預かってもらうか、困り果てた私たち。
でも、この仕事は私たちにとって本当に大切な仕事で、ヤコブと私両方がそろわなければなりません。
ヤコブのばぁばは、具合がかんばしくありません。一人ではぐーちゃんを見る自信がないとのこと。そこで、なんと日本から叔母が、ちょうど今年中にデンマークにぐーちゃんに会いに行きたいと思っていたからと、私たちを助けに来てくれたのでした。

最初の2日間はコペンハーゲンへ私たちは出発。はじめは叔母とぐーちゃんも連れていこうと思ったのですが、ホテルと街でぐーちゃんを朝から晩までみるより、家で台所もおもちゃもある場所やすぐそばの森でぐーちゃんをみてもらったほうが、ぐーちゃんにも叔母にもいいのではと、悩んだすえ留守番を頼んで行きました。
私にとってはじめて1日中ぐーちゃんと離れた2日間・・・。
まだ日本から到着したばかりで、外国でお留守番かつ子守をしなければならない叔母にとってもさすがに大変な2日間でした。私は時々、飛んで帰りたくなったりもしてしまいましたが、ぐーちゃんは泣くこともなく元気いっぱいでけろっとしていると聞き、仕事に専念出来ました。

そのおかげで、コペンハーゲンでどんな場所で、どんな北欧ヴィンテージ、デザイナー家具をどれだけ集結できるのか、色々な場所を把握、穴場も発掘し、よいコネクションも作ることができました。

夜遅くホテルに戻り、モアモアのメール対応をしていましたが、クタクタで眠りにおちてしまい、やはり、Eメール対応、受注対応をするスタッフが週末も平日も、私一人でなくもう一人必要と痛感しました。今回の大きな反省点です。お返事をお待たせしてしまったお客様方、大変申し訳ございませんでした・・。
デンマークは最低賃金が約3000円以上と人件費の高い国。日本人の方を探すのも難しいし、ハードルは高いけれど、来年には必ずスタッフを一人雇いたいと予算に入れています。

その後コペンハーゲンからオーデンセに、家具を積載したトレイラーを車で引っ張って3時間かけ夕方戻りました。そしてそのまま翌日、今度は秘密の倉庫のある場所までまた3時間かけてドライブです。

そのとき、ぐーちゃんのばぁばのもとに、叔母とぐーちゃんを連れていくはずだったのですが、ばぁばは家にゲストを迎えられる体調ではなく、叔母とぐーちゃんにまた留守番してもらうことに。

コンテナに家具を朝8時から積め、追加の家具も調達し、終わったときは結局夜の20時でした。
コンテナは24時間だけ、港から出てきて積載場所においておけます。つまり24時間以内になにがなんでも積載を終わらせなければなりません。40フィートのコンテナは巨大です。でも、前回よりは効率よく早く積載することが出来ました。
雨も降って来て気温は4度。叔母の持ってきてくれたホカロンが効いて、元気に働くことが出来ました。
コンテナの扉を閉めたあと、そのまますぐに、叔母とぐーちゃんの待つ家まで3時間かけてドライブ。ヤコブが眠くなってしまわないよう、助手席でみはりながら帰りました。

今回は長丁場で大変で、叔母にも迷惑をかけてしまい、モアモア運営についての反省点、改善点も色々あります・・。
でも、どうにか無事にいい家具を収集するお手伝いが出来、またコンテナの扉を閉めて送り出すことが出来て、ほっとしました。

デンマークは福祉の国だけど、やっぱりそれでも、じぃじ、ばぁば、家族の手助けが必要なことがあります。本当は手助けなしに出来るような生活、仕事を、自立して、無理なくしなくてはならないと思うけれど、公共の保育施設、ベビーシッターさんに頼ることも出来ない状況が、今回のように、まれにあることもあります・・・共稼ぎがふつうで、専業主婦の女性は本当にほとんどいないデンマーク。生活費の高さも共稼ぎの理由、社会の在り方が共稼ぎをベースにしています。
働くママパパにとって、いざというときにサポートしてくれる家族のありがたさはやはり大きいです。

私の母は20年前に他界。父は日本で一人暮らし。ヤコブのお母さんは体調が安定せず、お父さんはぐーちゃんの生まれる1ヶ月前に他界。ヤコブは一人っ子で、頼れる親戚もいない・・・孤立無援な状態でした。 そんななか、叔母がはるばる来てくれて、本当に有難かったです。

それにしても、元気いっぱい2歳児ぐーちゃん。ママである私がいなくても、叔母と一緒ならけろりとして、夜も泣くことなくマイペースに楽しそうにすごしていたそうです。私のほうがぐーちゃんが恋しかったくらいです・・。ぐーちゃんの帝王ぶり?もすごくて、またそのスタミナにはさすがの叔母も、ちょっとびっくりしてました。バイキングの血なのかしら・・・なんでこんなに元気なのかしらねえ・・と言ってました。
ヤコブの仕事ぶりをみていると、本当にバイキングはこんな だったんだ、だから世界中を海でわたっていってしまったんだ・・と納得してしまうほど、体力があります。海兵隊並 かもしれないです。ぐーちゃんもだからこんなにスタミナがあるのだなあと思います。大和なでしこ?の私は、そんな2人についていけず、しばしばぼうぜん・・・とします。笑  
ヤコブが船乗りだったため、私が一人で3週間、働きながらぐーちゃんをみていたとき、体力が続かず、だんだんフラフラになってしまっていたものです。で も、元気でいてくれることは本当に有難いなあと思います。



来年初めには、モアモアの代理店業、卸売り業もさらに本格化します。
私の我が子のようなモアモアの店も、もちろん大切に続けていきます。
来年は、スタッフも一人、パートで参加してもらいたいと目標にしています。

今後のことを考えて、数年後にはコペンハーゲン近郊に引っ越すことも目標であり、私の夢です。

この静かなオーデンセの街も好きになってきたけれど・・・・


メリーゴーランドのような人生がいいと思うのに、なぜかジェットコースターみたいな人生です。
でも、きっとあと数年で安定してくる、と希望を持っています。
反省点、改善点もまだまだあり、くじけそうなときもありますが、1歩ずつ丁寧に進んでいきたいです。

1 comment:

  1. めぐみさん、いつもブログを楽しみに
    読ませていただいています。

    外国で、しかも頼れる人も少ないところで、
    奮闘しながらも着実に夢を実現させていくその強さに、
    思わず、がんばれ!と声援を送りたくなります。

    モアモアは本当に素敵なお店だと思います。
    当初からのファンとしては、
    めぐみさんとそのご家族と、
    お店が成長し拡大していくことは
    とても嬉しいことなので、
    これからもジェットコースターみたいな人生を
    がんばってほしいな。

    そのうち自然に、メリーゴーランドの人生になります。
    応援しています〜♡

    ReplyDelete