ちょっと模様替え


" このひと手間でわが家はまだまだ見違えます。 " という、"Come home! " 3月号に勇気づけられて、
最近なんだかちょっとあきらめ気味だったけど、重かった腰をあげて、自分で、少しずつでも整理整頓したり、低予算でも、ペンキを塗ったりして家をきれいにしようって思いました。まずはクッションなどを洗濯して、窓の外がみたいぐーちゃん用にベンチを窓際につけて・・そしたら拍手してくれました。笑

ヤコブは家具工場でバイトしてたこともあるし、北欧の人ならでは、ええっ国民みんな大工!?というくらい、DIY (Do It Yourself) が得意。大工さんに頼むと高いということも、みんなが自分で出来るようになった理由だそうです。
でも、ヤコブは1年の半分は航海で留守だし、家に帰ってきたらモアモアの仕事だしで、ぜんぜん家に手をかけることが出来ていません。去年の9月に引っ越して以来、窓枠は腐りかけ、階段の床がボロボロ、ところどころに残っているじゅうたんは全部はがさなくてはいけない古さ、汚さ・・家中、壁の穴を埋めたりペンキを塗りなおさなくてはならないけど、居間以外ぜんぶ手付かず・・・家賃が破格に安いのは、数十年きちんとリフォームがされていないためだったのです。
でも、この家にはどこかおばあちゃんの家みたいなあたたかさもただよっています。なにより、ねこが3匹、そして小さなぐーちゃんのいる私たちにとって、小さな庭があることがどれだけうれしく、有難いことか・・。

もっと家を好きになりたいという思いはあるのにどこから手をつけていいのか分からずにいました。
ペンキ塗りすらしたことのない私。壁や床は、ただ塗ればいいのではなく、ちゃんと直すにはまず機械で壁紙をはがしたり、ぼこぼこになっているのを平らにしなくてはならないんだそう。埃がたくさん出るので、アトピーの私とちいさなぐーちゃんがいるときに無理・・・

でも、もう待てず、ぼこぼこではない箇所だけでも自分でペンキを塗るわよ!と宣言。
"Come home! " 3月号で、みんなが最初は全く大工仕事が分からなくてもやっていくうちにだんだん出来るようになっていくのを読んで、それなら私も!と思ったのです。笑

ヤコブも、最初は、僕がやったほうが早いし確実だし、待ちなさいよ、えーーと夏、きっと8月になったらやってあげるから。でも、モアモアの仕事量を考えると、難しいなあ・・・なんていっていたけれど、私にせかされるより、私にやらせたほうがよいと分かったようで、(笑)まずは小さな穴の埋め方から簡単に教えてくれ、まずはやってみることに。

新築のきれいなかっこいいアパートに住む友人の家をみたら思わず憧れて、ちょっとめげていたりもしたけれど、友人が、" でも、そういう家はぜんぜん恵さんのスタイルじゃないじゃない " といってくれて、そうだったわ、と思い直し、
"Come home! " 3月号で、色々な方が、古い家を居心地よく生まれ変わらせていることに触発されたら前向きにうれしい気持ちになりました。

暮らしの手帖42号(10-11 号)に、"浮雲"や"放浪記"の作者として知られ、
庶民の人生の現実に、まっすぐに目を向け、光を当てた作家、林 芙美子さんについての記事がありました。(以下、記事から抜粋しました)

貧しい放浪生活のなかでも明るく強くあろうとする主人公の生き方が、多くの人に支持されたデビュー作
"放浪記"、"清貧の書"など、体験をもとにした自伝的文学からスタートし、市井ものと呼ばれる長編は、戦後の庶民の暮らし、当時の女性の生き方にまっすぐに目を向け、細やかにすくい取った家庭小説です。流行作家として名声を得て、文壇で活躍しましたが、最後まで庶民的な作家でありたいと、庶民に共感を持たれる作品をと書き続けました。どこにでもいるふつうの人の、目に見えない運命を、芙美子自身の手でつかみ取ったほんとうの言葉で描きました。

そんな彼女が、"私の生涯で家を建てるなぞとは考へてもみなかったのだけれども" と家を持たずに育った彼女らしい言葉で始まる "家をつくるにあたって" の原稿。
そこには、

"生涯を住む家となれば、何よりも、愛らしい美しい家を造りたいと思った"
"人に見て貰うための家よりも、住み心地のよさというものが根底なのだと、巴里から戻って、私は小さい日本の家と云うものを考え始めた" と書いてあります。

生まれ育った環境を恨むことなく、力強く前向きに生きた芙美子。家についても人任せにせず自分で手間をかけて智恵をしぼることがあってこそ、居心地のいい家ができると語っています。


なんだかとても勇気づけられました。

1 comment:

  1. bonjour dear megumi!!
    hope you're well and you little famili too!
    i think of you! yesterday i sent a package for you from paris
    loving looking at your blog
    lots of love from gini famiLi!

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