贈り物 Gift for mother's day



5 月10 日は母の日ですね。 モアモアは、ママのママ、という意味のデンマーク語。ママやおばあちゃんのあたたかさへの思いをこめた名前のモアモアですので、母の日に、ママにも、ママのママにも、なにか贈り物をお届けするお手伝いができたらと思います。

新しい商品も、前からモアモアにある商品もふくめて、母の日にママに贈ったら喜んでもらえるかも・・、と思う小さな宝物たちを選んで掲載いたしますね。

先々週の新着商品のお知らせメールでは、先週中に掲載します、と予告しましたのに、またちょっぴり遅くなってしまい、申し訳ないです・・・・、

イエッペのうちのお風呂がこわれて、2日ほどイエッペはそれにかかりきり。そしてぐーちゃんに前歯が一気に数本はえてきて、えんえん泣いていました。

でも、もう落ち着いて今日からまたフル回転!母の日にちなんだ宝物たちは明後日くらいには掲載出来る予定です。また新着商品のお知らせメールにて、お知らせいたしますね!

そして・・・5月の保育園入園に向けて!?今までよりきちんと生活のリズムを作ろう!と、ぐーちゃんの1日計画を決めて、 今までお散歩は仕事が忙しくないときは1回、忙しいときはうやむやになりお散歩なしに・・・となってしまっていた毎日だったのを反省して、1日2回はぐー ちゃんとお散歩に行くことに決めました!イエッペが来てくれるようになってからそんな余裕もできてうれしいです。

ぐーちゃんのお散歩に行くとき、なぜか必ずゆうこネコとブリーちゃんがとことこ・・と乳母車にくっついてきます。ヨーナスは昼間は寝室でのび~と寝ているので、ついてこないけど、この2匹は、お散歩の気配を察したとたん、ドアの前で待機します。

とっとこ、とっとこゆうこネコが走り、おしりをふりふりブリーちゃんが猛進してきます。

ずでん。

やぎさんにご挨拶。

あら、お仲間が・・!ちびちゃんたちもやぎさんにご挨拶にやってきました。ぐーちゃんよりちょっとお兄ちゃん、お姉ちゃん・・

じ・・・と見つめるぐーちゃん。保育園に入ったらお友達きっとできるね。

あと、壁にスーザンさんの作品を飾りました。春らしくなってうれしいな。

最近のニュースで、デンマーク政府が、今後、ごみをポイ捨てすることをやめるよう呼びかけること、教育することに力を入れると決めた、と聞きました。

世界一エコの国デンマークだけど、コペンハーゲンのあるエリア、また、私たちの住むエリアでは、悲しいことにたくさんのごみがポイ捨てされているのです。

こ んなにきれいな小さな森なのに、森の周りには特に、タバコの箱、吸殻、スナック菓子の袋、ビールの缶、また、なぜここに落ちているのか理解できない粗大ご みなどなど・・たくさん放り込まれていて、特に灰色の冬には、枯れた木とごみだけが見えて、悲しい気持ちになっていました。

あるときは、あんまり腹がたったので、ポスターを手作りして貼ったりもしました。どうして私たちの森にごみを捨てるのですか?と書いて、ぐーちゃんの泣いている顔を描きました。

ヤコブに見せたら、う・・・ん、そんな、先生が子どもをしかるみたいなポスター、 かえって逆効果なんじゃない・・・と言いましたが、それでもかまわん!と、言い張り、ポスターを貼った私・・。

ちょ うど、ポスターを貼っていた私に、近所のおじさんたちが、何してるの・・?とのぞきこんできました。勢いよくポスターを貼っていた私ですが、ちょっと恥ず かしくもなり、"バカみたいかもしれないけれど、ごみをなんとかしたくて・・・ごにょごにょ・・"とつぶやいたら、おじさんたちが、"いや、いいことだ よ!"と言ってくれました。

小学校のとき、なぜか学級委員 に選ばれて、掃除をさぼって帰ろうとする男子たちに、"掃除してください!"と言わなきゃいけなかったときの気分にどこか似ていました・・・

お じさんたちは、セルビアからデンマークに難民としてやってきた人たち。そのうちの一人、パトリックさんがヤコブに話したところによると、ついつい前からの 習慣でポイ捨てしようとすると、ガールフレンドのアンニャさんに、"めぐみに言いつけるわよ"と言われ、おっと・・と、ポイ捨ての手をひっこめるそうです。

じゃあ、パトリックさんは、私のポスター、ばかばかしいと思わなかったんだね・・とヤコブに言ったら、むしろ超尊敬の まなざしだよ、と言われました・・・しかも、パトリックさん的ものさしでは、ここらへんのごみの70%は、ポスター以降減った !そう。私の目から見ると5%くらいじゃ・・と思ったけど、少しだけ減ったような気もします。

春が来て、緑がごみを覆いはじめてくれたせいもあると思うけど、とにかく、少しうれしい気持ちになりました。

ご み問題の背景には、難民、移民として中近東、東欧、トルコ、アジア各国からやってきた人々の文化、生活が背景にあります。もちろん、デンマーク人だってポ イ捨てしている人もいるけれど、ゲットーと呼ばれる、デンマークに移住してきた人たちがたくさんかたまるようにして住む地域で特にごみ問題が深刻になりま した。

一概に言えないいろいろな背景があると思います。アパートの窓から生ごみを捨てたりする家庭も・・・どうしてごみをまきちらすの!と 怒りまくった私に、ヤコブは、戦争でぐちゃぐちゃになった国、文化そのものが破壊された国からやってきた人々もいて、ごみをごみ箱に捨てる習慣がない人々 もいること、生活環境に気を配り、窓辺にお花を飾ったり庭や家の周りを美しくすることなんてそもそもまったく知らない人々だっているんだよ、と言いまし た。デンマーク人の家では、窓辺にお花やろうそくたてが飾られていて、家の周りにはお花が植えられています。でも、このエリアでは、窓辺にきちんとカーテ ンもかけず、布切れをかけただけの家も。もちろん、生活保護の手厚いデンマークでは、貧しい暮らしといっても、衣食住に困るほど貧しいことはまずありませ ん。そもそも、食べかけのものを窓から捨てるくらいなのだから、そこまで困っているとは思えません。

でも、私の想像を超えるような状況から やってきた人々もいることを知りました。上の階に住む、コソボから難民としてやってきた家族のお父さんは、戦争のトラウマで重度のうつ病だそうです。で も、コソボでは、子どもたちは学校に通う靴もなく、大家族で交代で靴をはいて子どもたちはときどき学校に行くそう。そんな暮らしから比べて、デンマークに 移民としてうけいれられたこの家族は、大金持ちのように恵まれた暮らしなのです。

デンマークは近年、移民の受け入れについて以前より厳しい 姿勢でいます。たとえば、中近東から移民としてやってきた家族が、さらに家族を祖国からよびよせるため、娘といとこを無理やり結婚させるなどのケースが続 いたりしたこともあり、そういったケースを防ぐために、市民権を得るにはさまざまな条件が必要となります。

たとえば、私自身も、デンマーク人のヤコブと結婚していて、デンマーク市民であるぐーちゃんのママであっても、市民権は自動的には得られません。いろいろな条件をクリアしなければいけないのです。

家族一人あたりxx平方メートルのスペースのある家・またはアパートに住んでいること、銀行口座に6万クローネある、または銀行に担保してもらうこと、デンマーク語の試験に合格すること、などなどが条件です。

前は、簡単に、そんな厳しい条件はよくない!と思っていた私ですが、いろいろな問題、ごみ問題、犯罪の増加を目の当たりにすると、一概には、デンマーク政府は厳しすぎる、とはいえない・・と思いました。

でもヤコブは、問題が増えても、難民の人々を受け入れることによって世界が少しでもよくなるなら、それは自分たちにもかえってくることだ、と信じているそうです。 私も、今ではそう思います。

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