小さな卒業








日本ではしとしと、雨の季節でしょうか。
デンマークでも、雨がいっぱい降っている最近です。
菜の花畑やたんぽぽの季節はすぎて、
今は赤いひなげしの花が野原に咲いていて、とてもきれいです。

約1年半前にようやく通いだすことが出来るようになったデンマーク語学校を、
先週、無事に卒業することが出来ました。
1ヶ月に4回、みっちり試験を受けたのは大変だったけれど、やりとげてよかったなあと思います。

中級コースの3の3というレベルから入り、3の5でようやく終わり!
仕事が忙しかった去年(HAYというデンマークのブランドのコーディネイターしてた頃が特に・・・)、
半分いや3分の1も通えなかったのが残念だったけれど、
直前は出来るだけ通いました。



最後の口頭試験の課題はデンマークの憲法とデモクラシーの始まりについて。
前日にあわてて準備したけど、なんとかクリアできてよかったです。


デンマークも、滞在許可について厳しくて、
たとえデンマーク人と結婚していても、
デンマーク語の試験に合格し、そのほかあらゆる細かい基準を満たしていなければ、

ビザを延長したり永住権を取得できないので、
試験はやはり緊張しました。
たとえ、デンマーク人の夫そしてこどもを持っていたとしても、
もし私のビザが延長できなければ、

私だけ日本に帰らされてしまうのです。
とても厳しい移民政策なのです。


週 に2回、朝早くに、息子のお弁当を作って幼稚園に送り届けて、
反対方向の学校まで自転車をこいでいき、お昼すぎに帰ってきて仕事をして・・という生活は、
あわただしくて、ぜんぜん完璧には出来なかったけれど、
いろいろな国から来た優しいクラスメイトたちに助けられ、修了できました。

デンマークに来てからいろいろあったことを思うと、
涙も出るときもあるけれど、
"雨がふらなければ花は咲かない"、と、恩師が言ってくれた言葉を思うと、
また前を向いていこうと思えました。


・・・・・・そして、最近、デンマークの19~20世紀の作曲家の作った歌を聴きました。
と てもさわやかで優しいメロディからは、やはりどこかデンマークの穏やかな自然や風を感じます。小さな子が、眠る前におかあさんに星をみあげて、
"星のなか にはわたしのような子がすんでいるの?"と聞く歌や、
小鳥の巣をみつけた男の人が、そっとヒナのことを思う歌など、
優しい歌詞の歌がたくさんあります。

デンマーク語の歌詞が、ようやく分かるようになったしあわせを感じました。

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