なすがまま・・・そのままウトウト・・・・(なすがママ、きゅうりがパパなのだ~、っていつかバカボンのパパが言っていただじゃれ、ご存知でしょうか?)
これは、日差しが部屋のなかに入ってきたことに、長い灰色だった冬の後、うれしさのあまり撮った写真。そして、つかまりだちするぐーちゃんとゆうこネコ。
これは去年の夏、生まれたばかりのぐーちゃんと、お守り申している?(笑)ブリーちゃん。
東京から København コペンハーゲンに引っ越して2年、そしてこの船乗りの町、Svendborg スヴェンドボーに引っ越してきて1年がたちました。
コ ペンハーゲンでは、当時勤めていた会社の契約していたアパートに住んだのですが、6階でエレベーターなしでした。デンマークにきてすぐ、今まで遠距離恋愛 中だったヤコブもそこに一緒に住むことになったのですが、引越しを自分たちでやりました。デンマークでは人件費がものすごく高いため、引越しサービスも高 いので、学生のヤコブと、自分のお給料を考えて・・
僕は何度も自分で引っ越してるから大丈夫さっ!と言うヤコブを信頼しきって、まずは、" 廃車寸前レンタカー"という、その名のとおり、廃車寸前のトラックをものすごく安く借りられるサービスでレンタカーし、ヤコブの住んでたアパートまで2時間半かけてドライブ。なんと自分のアパートの鍵をヤコブがコペンハーゲンに忘れたため、タウンページをめくって鍵屋さんに電話しまくり、やっと1軒あいて いたところの鍵屋さんがやってきてくれたときには深夜。その後、小さな学生アパートの中の家具、荷物を全部2人でのせて、いざコペンハーゲンのアパートへ 2時間半かけてドライブ。深夜3時から、6階エレベーターなしアパートへ荷物を運び出すのはなかなか手ごわかったです・・・。翌朝7時まで完徹で作 業・・・・、レンタカーの返却時間9時にぎりぎり間に合いました・・・そんななか、怪力ヤコブがひとりで本棚を運んで階段を上っていくのを、疲れた頭で見 たとき、す、すごいヴァイキングがいるよ・・・と思ったものでした。ちなみに、このときの教訓から、ここに引っ越した1年前は、用意周到に準備した私。ヤコブの船乗り学校の同級生ヴァイキングたち?10人が手伝ってくれたこともあって、当時妊婦だった私は、重いものを持たずにすんだのでした!
1回目の引越しのとき、なんとかレンタカーを返してよれよれとアパートに戻る道すがら・・・疲れてかなりぴりぴり気味の私。(でも、なんか疲れをとおりすぎて笑い話な引越しでした・・・)
そ んな私に、ヤコブは、僕が自分で全部荷物運べたから、休みたいって言ってくれてもよかったんだよ、と言います。でも手伝わないわけにはいかないじゃない! それに、疲れている私を見て、休んでいいよ、って言ってくれればよかったのにぃ!、と怒って言ったら、いやあ僕はてっきり君が手伝いたくて作業しているの かと思ったよー、とのんきなヤコブ・・・。
この例はあまりよくないかもしれないけれど、とにかくこんな感じで、よく 、自分の意見をもっとちゃんとはっきり言ってくれないと分からないよー、と言われることがありました。そしてその後、デンマーク人の同僚や上司と働いたと きも、もっとはっきり意見を主張して、と言われることたびたび。
そして、デンマーク人の同僚がはっきりばしばし自己主張するのを聞き、怒ってるのかな・・・なんて感じて言い返せなかったり、冷たく感じてしまったことも。でも、実は、ちゃんと自分の意見や思うことを言うと、耳を傾けてくれることも分かりました。
そして、みんなと比較するより、マイペースに生きることが大切にされているようにも感じます。そのことで、心の健全さも持てるように思います。
一 見するとワガママだったり、ストレートで、気が強いように見えがちかもしれない国民性も、自分の考えを尊重し、自分を幸せにしようとすることが すべての基本であることの認識のあらわれで、だからこそ、逆に、自分もみんなも幸せに生きていける社会を築く基本になったのではないかもしれないなあ・・ と個人的に思ったりしています。
たとえば、自閉症や障害を持った子どもを持つ家族には、とても手厚い助けが政府から差し伸べられます。 たとえば障害のある子を、週に数日、泊りがけできちんと預かってくれる学校と施設があり、家族が手を休めることが出来る・・などの制度もあります。看病、 介護には、家族や個人の努力には限界があることが認識されていて、どうすれば社会全体で助けを差し伸べられるのか、考えられているようです。50%の税率 を下げる提案を政府がした際、国民が反対したことからもわかるように、こういった仕組みを支える高い税金のシステムに国民が満足して恩恵をきちんとその税 金から受けていることもわかります。
そして、デンマークでは、人の気持ちについての認識、たとえば親が子供にかける言葉がどんなに重要で、 愛情がどんなに必要か、という認識が、もちろん人によるけれど、高い気がします。また、心理カウンセラーの普及も高く、心理カウンセラーになるには、7年 の教育を受け、医者になるよりも難しい試験の数々に通らなければならないそうです。人の心を治療するのは、体を治すよりも難しいということなのです ね・・・・・カウンセリングがどこまで心を救えるか、専門知識のない私には分からないけれど、でも、救われる心もあるはずです。そして、たとえまわりの人 が、病み始めた心に気づいてなくとも、自分から、助けを求める必要があることに、気づくことができること。そして、気づいたときに、より的確な助けを心理 カウンセラーの普及によって、得られること。 このことにより、より多くの救われている人がいるのかもしれないです。
このアパートに住んで1年たったんだなあ、と思ったことから派生して つらつらとまとまりなく書いてしまったけれど・・デンマークだって人の社会なのだからもちろんパラダイスではないけれど、いいところをつたない文章ながらもっと紹介できたらと思います。
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