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Tuesday, June 30, 2009

つばめたちの行方



スーザンさんのつばめたちを楽しみにお待ちくださっていらっしゃったお客様方、6月末に入荷予定と申し上げましたのに、お時間がかってしまっておりますこと、本当に申し訳ございません・・!ご用意が出来次第、新着商品のお知らせメールにてお知らせ致しますね・・!

Tuesday, June 23, 2009

夏の大焚き火



6 月 23 日は、夏の大焚き火の日。海沿いのあちらこちらで大きな火が焚かれ、それを見物する人々、ボートやヨットに乗って眺める人々が集まり、

陽気な音楽が流れる楽しい日・・・・。私たちの結婚記念日でもあります。

ぐー ちゃんは興味津津、大きな炎を眺めていました。帰りは夜の10時半になって、乳母車で眠るだろうと思っていたのに、絶対に寝まいと乳母車のはしにかじりつ いて外を眺めてました。家に着くまでの道、ついにすわったまま、ぐわんぐわんと船をこぐぐーちゃん。 それでも横になりたがらず、あくまで乳母車のはじに手をおいた姿勢。よっぽど面白かったのかな・・・。

最近知ったのですが、ぐーちゃん一人の保育園費用に、一ヶ月に約24万円ほど、国が払っているそう。私たちは月に2万円(私たちの収入に応じて決まった金額です)くらいだけ払っています。その差額はぜんぶ国が払ってくれているのです。
どの保育園でも同じです。国民一人あたりに充てられている教育費は、デンマークが世界一だそう。
この教育費は、税金でまかなわれているけれど、 赤ちゃんのときから、それこそ老人になるまで、生涯、教育が誰にでも無料に、同じ機会与えられていて、人々はそれに満足しています。
だから、税率を下げることに国民が反対するわけです。

このあいだ、テレビで中国の小学校のドキュメンタリーを見ました。8歳の子どもたちのクラスで、学級委員を選ぶ様子が紹介されていました。3人の子どもたち、A君、B君、Cちゃんが立候補。
と はいえ、どの子も、親におされて。A君は今までずっと学級委員をつとめてきた子で、パパが裕福。クラスメートたちの前での選挙演説のためのスピーチの言葉 も、おじぎの仕方も、戦略もぜんぶ3人とも親のほうが夢中。B君は、A君がどうせ勝つんだからいやだよ・・とこぼしていたけど、親も先生も、今あきらめた ら、このあとの人生やっていけないぞ!と叱咤。
A君のパパは、"よし!いい考えがあるぞ!クラスメート全員分のモノレール・チケットをパパが買っ てあげよう。モノレールは最もモダンな乗り物だぞ。そうすれば、おまえは尊敬されるだろう。"と言って、A君はクラスメートと先生までモノレール見物に連 れ出します。対するB君のパパママの戦略は、"A君は独裁者だ、と言いなさい。おまえが当選したら、民主主義のクラスになる、とスピーチしよう"と、ス ピーチをつくり、B君に暗記させます。なんども練習するB君。対するCちゃんは、ママに叱咤されて、クラスメートの耳に、A君B君の悪口を言いふらしま す。

最後の決戦の日。選挙当日、B君は、"みんな、A君が当選したら、また肩をこずかれて、命令されるんだよ。彼は独裁者だ!" とスピーチ。対するA君は、そのスピーチに気おされます。でも、A君のパパが家で言い聞かせたとおりに、スピーチ。"みんな、明日からは夏休みですね。そ こで僕からみんなにプレゼントがあります"と、パパに渡されていた、ピンクのギフト券をクラスメート全員に配ります。

その後投票。結果は、A君の当選。B君、Cちゃんは大泣き・・・なぐさめる先生は、また、 今くじけたら、このあとの人生やっていけないぞ!と叱咤。

そして学級委員にまたなったA君は、クラスメートに怒鳴って命令し、肩をこずいて、まっすぐに並ぶように命令・・・

この子達は8歳。

ひ とつの小学校のひとつのクラスについてだから、中国のどこもこうだとは限らないと思います。でも、この子どもたちは大人たちの社会の鏡だとも思います。す ごい競争社会なことに、デンマーク人ヤコブ、イエッペともに、絶句・・。A君がプレゼントを配ったら、たくさんの子どもたちがぱっとA君を支援したことに も驚きました。大人の政治もこんなふうなのでしょうか。賄賂や腐敗政治が横行しているのは、小さなころからなじんでいることなのでしょうか。私の認識不足 かもしれないけれど・・・・

デンマークの学校では、自分が勝つのではなく、クラス全員みんなを引き上げる、一緒に伸びることを目指している そう。たとえば、クラスの中で算数が不得意な子どもたちは、少人数クラス編成にして、十分追いつくまでフォロー・アップされるそうです。でも、だからと いってそれがみんなより劣るとは全く考えられていないそうです。それぞれの子がみな得意、不得意なことがあるのは当たり前だし、人と比べるのではなく、自 分を見て、自分の能力をみんなと助け合いながら伸ばすことに重きがおかれます。理想主義ではなく、本当にそんなふうに教育されているのです。

そして、一人ひとりがリーダー・シップを持てるように、自分で考えて行動することに重きがおかれます。

そして教育費はすべて無料。

デンマーク人が、世界でも最も有能な労働力を持っていると国連の統計・調査で認定されたのも、このような教育が背景にあると思います。

ま た、デンマーク軍も、世界でもトップレベルの有能さを持っているそうです。そして、米軍とのカルチャーの違いはとても顕著です。米軍は、上官の命令が絶 対。上官の命令なしには動けません。デンマーク軍は、一人ひとりが自分で考え、行動し、必要な場合には状況にそったベストな判断をし、リーダー・シップを もって行動できるように訓練されているそうです。

私の母はピアノ教師でしたが、生徒の子どもたちのママたちのなかには、"あの子よりうまく 弾きなさい"と言ったり、"どうしてうちの子の発表会の曲はあの子の曲より簡単なものを選んだんですか"と聞いたりしていたママもいることを、小さかった 私は聞いたことがあります。日本もやっぱり競争社会です。

背景、歴史、文化、社会構造、経済・・・ 一概にどうしてかはいえないし、競争社会が悪いことだとも一概には言えないかもしれません。

でも、デンマークの子どもたちは世界でいちばんラッキーだと、この国に住んで、考え、思うことがどんどん深まってくるのです。犯罪がとても少ないのも、子どもたちが子どもでいることが出来て、人と比べて劣等感に押しつぶされ ず、受験の不安にさいなまれず、自分の能力・適性に気づき、伸ばしていける機会が十分に与えられているから、幸福な大人になるから・・だと思うのです。

そして、デンマークでは子どもをたたくことは違法です。

もうひとつ、最近知ったこと・・・

ヤ コブが、国からXXクローネ返ってきたよ~と嬉しそうに先週言っていました。国の経済がとても好調だった数年前、経済がオーバーヒートすることを防ぐた め、国民一人ひとりが収入に応じた金額を国に支払うよう指示されたそうですが、そのお金はずべてきちんと貯金され、世界が不況でデンマークもその影響を受 けている今こそ、経済を活性化させるために、そのときのお金がみなに最近返されたそうです。実際、このお金は経済の活性化に貢献しているそう。

国民のお金がきちんと賢く管理・運用されている背景には、腐敗政治がないことがあり、腐敗政治がない背景には、教育がある・・・そんなふうに感じます。

Sunday, June 21, 2009

Pæn i porcelæn


(fra BoligLiv)

Pæn i porcelæn - pretty in porcelain (陶磁器で美しく・・) という記事を見つけました。
デンマークでは、陶磁器のアクセサリーが人気・・・独特の繊細さと清々しさがあって、そして高品質に作られているところが、北欧らしいなあ、と思います。
リラックスした服装で、藤のバスケットつきの自転車をさっそうとこいで、その耳には陶磁器のピアスが揺れて・・・コペンハーゲンの女性たちのイメージです。

Susan Liebe スーザン・リーベさんのブローチももちろん載っていました。

そして、ブローチの下の、おはじきみたいな可愛いかたちのお花のピアスは、anna black アンナ・ブラックさんというコペンハーゲンのセラミック・アーティストの作品。彼女の作品は、デンマークでは定番といえるほど、ポピュラーです。 もうすぐ、モアモアに彼女の作品も登場予定です

Friday, June 19, 2009

SALE SALE SALE !

今日からデンマーク中で夏のセールが始まりました。そして、もちろんモアモアでも!
いろいろな宝物が 本日より 7 月 1 日まで、
10 - 50 % OFF です ♪

アラビア社の Meri メリィ、Faenza ファエンツァ、Cathrineholm キャサリンホルム、デンマークのRelief レリエフ・シリーズや Erik Kold エリック・コルド、など、モアモアの人気ものたちがたくさん お買得になっております ♪

ほかにはどんな宝物がセールになっているかは、りんごや写真をクリックして確かめてみてくださいね ♪

ちなみに、こちらは NOT FOR SALE セール対象外です。

Monday, June 15, 2009

海へ


今日は、モアモアの陶磁器の仕入れのため、車で1時間ほどの町まで行ってきました。そこにはきれいな砂浜・・・雨が続いていたけれど、今日は夏のデンマークらしく、 外はきらきらしていました。 4日前から卒乳をはじめたぐーちゃん、一気にもりもり食べてくれるようになりました。卒業できていなかったのはママのほうだったのかも・・おおげさだけど、恋人に自分から距離をおく?感じです。 でも、たくさん食べて おなかがいっぱいになるからか、お昼寝も長くなって、夜も何回もおきることがなくなりました。よかった! 最 初はしがみついて、あいやいやい・・・とぐーちゃん語で大 泣き、私も悲しくなるので、ヤコブにぐーちゃんを抱えてもらい、一緒に眠っていてもらいました。看護士さん、保育士さんともに、卒乳のときは、夜はママは 別室に寝て、パパが一緒の部屋で寝てあげるのがいちばんいい、と言っていたけれどそのとおりでした。たとえばシングルマザーの場合は、ばあばに手伝っても らったり、とにかく誰かに手伝ってもらわないとママにはつらいそう。日本ではパパがすごく夜遅くまで働いていたり単身赴任だったりするママもたくさんいる と思うので、卒乳に限らず、助けが必要なときはどうするのかな・・と思いました。私の母世代は、ほとんどママ一人で育児のなにもかもをこなしていた方も多いことと思います。うむむ、ママは強しにならなくちゃだなあ・・でも、ヤコブが航海にでるまで甘えるだけ甘えてしまおっーと!とも思ってます・・(^^;)

なんだかモアモア日記はほとんどぐーちゃん育児日記と化してしまってます。ぐーちゃんネタばっかりですみません・・頭のなか、90%ぐーちゃんだ、ぐーちゃん、ぐーちゃん、どこを向いてもぐーちゃん!とヤコブにも言われました・・・。 と ころで、モアモアの名前そのものだけど、デンマーク語のママはモア。ぐーちゃんに、ママーと呼んでもらうか、モ-アーと呼んでもらうか、いまいち分からな い私です。ママのほうがやっぱりしっくりくるのだけど、保育園でも、グスタフスモア(ぐーちゃんのママ)、と呼ばれるし、自分でもいちおうそう名乗るし。 どうしようかしら・・・ よく、欧米ではママパパはお互いをママパパとはあまり呼ばない、と聞いたことがあるのですが、ヤコブは堂々と??私をママー、とかモアーとか呼んでます・・。 ま、両方でいいかな。。

Friday, June 12, 2009

スモーフォークと、みんな大助かりのお店について


昨日の日記の写真でぐーちゃんがかぶっているりんご柄の日よけ帽は、デンマークの可愛い子供服、Småfolk スモーフォークのもの。
デンマークのレトロな時代のデザインが可愛く新鮮に取り入れられていて、楽しくなるようなプリントのものがたくさん・・・!
シックな美しさの子供服も素敵で好きだけど、元気いっぱいの子供服も可愛いな、って思わせてくれるデザインです。

写真の夏用ブランケットも、スモーフォークのもの・・・レトロなうさぎさんプリントが私にとってたまらない!可愛さ・・・ぐーちゃんグッズ、思い切り私の勝手な趣味でそろえてます・・ぐーちゃんグッズを見るのが私の楽しみと原動力!?です。ピンクのふちどりだけど、男の子にも可愛いかな、と思って選びました。女の子はピンク、男の子はブルー・・という区分けを飛び出した色のものがたくさんなのも、わくわくします。

ち なみに、ぐーちゃんの服は半分以上はお古です。すごーーく好きでずっとだいじにしたい!とほれ込んでしまったものだけ、新しく買うようにしています。私た ちの住んでいる町 Svendborg スヴェンドボーには、1軒、赤ちゃんのあらゆる古着を売っている可愛いお店があるのです。

おも ちゃが 10 kr(200円) 、赤ちゃんや小さな子供の服が20 kr(400円)くらいで売られているのです・・!赤ちゃんの服は、みんな古着といえども、ぜんぶお店番のボランティアのおばあさんたちによってあらかじ めきれいに洗濯されて清潔だし、そんなに長い間着られていないのできれいな状態だし、くたっと していて新品よりかえって着心地がよさそう・・・くまなく探すと、なかなか可愛いものも埋まっています。

安い新品のものを買ったら、すぐ スナップ・ボタンが取れちゃったり、すぐ脱げちゃう靴だったり・・それよりも、このお店で古い良品を買ったほうがぜんぜんよかったなあ・・と失敗を繰り返 してから学びました。ああ、このお店、本当に助けられています・・・・いろんな国のどの町 にもこんなお店があるといいな・・・。そしたら、たくさんのママパパが大助かりします。

そして、デンマークのおそらくどの町にも1軒はあるのが、セカンド・ハンド・ショップ。教会またはセカンドハンドの組織が運営していて、お店番はボランティアのおばあさんたち。

売 り上げはいろいろな国の助けが必要な場所や人々のために使われます。(上に書いた赤ちゃんの古着のお店も、そのうちのひとつ・・)家庭のあらゆる古いもの がならんでいるセカンド・ハンド・ショップ。がらくたの山にもみえるなかから、自分だけのお気に入りの宝物を見つけることができたときは、とってもうれし いもの・・・老若男女、生活に必要なものを安く手に入れるために探している人から、おしゃれな古着を発掘しにきている女の子まで、さまざまな人のための宝 物が待っている場所です。

モアモアも、そんなセカンド・ハンド・ショップからも宝物発掘にいそしんでいます。(*^^*)

Thursday, June 11, 2009

ついに・・・・ Finally....graduated!

つ、ついにヤコブの卒論が完成しました!

左の写真は、提出後、よろこびの1枚。
右の写真は、その数時間後、燃え尽きて熟睡の1枚。ヤコブのあたまを受け止めてくれているのはあひるちゃん・・・

うわ~い!!

お客様からも、おめでとうございます、とおっしゃって頂いて、嬉しかったです・・、H様、どうもありがとうございます・・・!!

またヤコブとイエッペと私の三人のモアモアになれて、ほっとするやら嬉しいやら・・・・

イエッペの奥さんカトリーナちゃん(看護士さんのたまご)も、同じ日に卒論完成!イエッペもはああ、ホッ・・・としていました。

ち なみにヤコブの卒論のテーマは、船乗りの家族のコミュニケーションについて (一人家に残される、船乗りのガールフレンドや奥さんの心情にフォーカスし、どのような難しさを船乗りの家族が直面するのか、船会社が家族間のコミュニ ケーションをどのようにサポートできるか、などなど)。

カトリーナちゃんのは、精神病棟での患者さんに対する治療のありかた(ときには強制的に薬を投与したり、束縛しなくてはばらないような患者さんについて、はたして人道的な治療、対処がおこなわれているかについて)でした。

その後はヤコブに保育園の送り迎えもやってもらい、今までより余裕のあるなか、今週は一気に30箱近くの小包の梱包、発送作業にイエッペと私で専念しておりました。

先週は、月曜・金曜と祝日だったこともあって、発送にいつもより時間がかかってしまい、お待たせしてしまいましたお客様、たいへん申し訳ございませんでした。

そして、これから新着商品の準備にとりかかります!

今週はゆっくり骨休みしたかったヤコブだったけど・・・

火曜日には保育園から電話!

ぐーちゃん、口内炎が出来ていて、そのせいでまた全然食べないのかも・・、と保育士さん。
そしてその数時間後、なぜか私の奥歯が欠けて、ずきんずきん・・・虫歯なんて子供のとき以来ぜんぜんなかったのに!

というわけで、ヤコブ、卒論完成後、病院やら色々とバタバタ走り回り、また下の写真のようになってました・・・(^^;)

Thursday, June 4, 2009

ぐー・ぐーな日々 Gugu days

今週も、たくさんのお客様にご注文頂きました・・!モアモアへいらしてくださりましたお客様、まことにありがとうございます・・!
ホームページをのぞきにいらしてくださりました方々も、どうもありがとうございます・・(*^^*)

だんだんに、毎週金曜日または土曜日に新着商品を掲載し、次の週の金曜日に発送・・というリズムが出来てまいりました。

今週は、月曜日と、明日の金曜日がデンマークの祝日であるため、発送の準備はほぼ完了しておりますが、デンマーク郵便局が閉まっておりますため、発送が週明けの月曜日になってしまいます・・、
月曜日にすべて発送し、お客様お一人ずつ、発送完了のお知らせをお送り致しますね!お時間頂いてしまい、たいへん恐縮ですが、どうぞ今しばらくお待ち下さいませ。
(お客様にもご安心して頂けますよう、これからデンマークの祝日カレンダーなどホームページに掲載出来るようにしたいと思います。)

明 日はそんなわけで保育園もお休み・・、イエッペくんも、奥さんのカトリーナさんが(ヤコブと同じく!)卒論にあくせくしているので、小ちゃなヴィルデちゃ んのお守りを しなくてはなりません。私もぐーちゃんな週末(訳、どこを向いてもぐーちゃんな日々。だーだー!とどこにでもついてきてくれるぐーちゃんのお世話、という 意味です。笑)にもれなくなります。

日曜日に卒論を終えるヤコブともども、来週は改めてまたパワー全開!?でモアモアを3人で進めてまいりますね!

Wednesday, June 3, 2009

MisseMai Prints

(from magazine FEMINA )



コペンハーゲンのアーティスト、Mia-Louise Mailund ミア・ルイーゼ・マイルンドさんの美し い作品は、アンデルセンの儚く切ない物語たちや切り絵にインスピレーションを得たもの・・・。 デンマークでとても人気で、 Marie Claire マリ・クレール誌をはじめとして様々な雑誌に取り上げられています。

モアモアでは、白黒の作品、"年老いたかしわの木の夢"と、"みにくいあひるの子"を商品ページに掲載しております。

でも、ほかにもたくさんの種類をご用意しておりますので、もしご興味のございます方はどうぞお問い合わせくださいませ。

The Drop of WaterThe Numskull JackThe DaisyThe Ugly Duckling

The Old Oak's Last Dream - yellow

The Old Oak's Last Dream - red

トンネルの出口 The light at the end of the tunnel

昨日はデンマークは祝日だったので、保育園はお休みだったので、お問い合わせをくださりましたお客様へのお返事が遅くなってしまってすみません・・!

今朝、ぐーちゃんを保育園に送り出したあと、ただいまお客様からのメッセージにお答え致しております。

看護士さんが、保育士さんに私たちの状況をたくさん話してくれて、ぐーちゃんがたとえあまり離乳食を食べなくても、午後まで預かってくれることに先週からなりました。12時には迎えに行かなくてはならなかったのが、14時半までいられることに。ああ、本当に助かります。

そうしたら、ぐーちゃん、離乳食を食べるようになったではありませんか。ママの心の余裕なのかしら・・・(^^;)
思いっきり手をワイパーにして楽しそうにご飯をまきちらしつつ、食べてくれて、ママはほっとするやら幸せやら・・・毎回台所中ぞうきんがけだけど、食べてくれることだけで、ママは嬉しい~。

そして土曜日、一週間ぶりにヤコブが家にいてくれて、みんなでご飯を食べました。 そしたらますますぱくぱく・・ああ、よかった!

そして先週も、たくさんのオーダーをまことにありがとうございました・・!
すべて金曜日にお送りし、それぞれのお客様にお知らせ申し上げました。郵便局に送ったあと、ヤコブはまた日曜日からヤコブ・ママさんの家へ、卒論の最後の仕上げに集中するために出発。1週間また泊り込みです。

でも、その後は・・・6月9日には航海士兼機関士になれます!!
うわ~~い!!7年越しの(ええ、すごく長いんです・・課程が・・)お勉強がやっと実を結びます・・・

途中、ほんとに卒業できるのだろうか・・、このままずーーっとビンボー学生のままなのだろうか・・などどついつい心配しちゃったこともありましたが(笑)トンネルの出口はもうすぐ!
もう、ホッとするやら嬉しいやら、胸が早くもいっぱいです。まだ卒論提出してないのに。待ちきれません。

肩にラインの入った、航海士の制服を着て晴れがましく!? 卒業式に出られるのももうすぐ。うう、もう感涙・・早くも・・・。

モ アモアのお店も、ヤコブが船乗りとして働き始めることもあって、本当にお蔭様ながら、初めて!事務所を持つことが出来そうです。今年の1月10日に開店し てからほぼ半年・・・まだ場所は確定してないのですが、8月か9月に、アンデルセンの町オーデンセに事務所を持てそうです。もう、小さなアパートの半分を お店にする必要もなく、私たちの住む場所とお店をはっきり分けて、梱包スペースも、陶磁器の棚ももっともっと余裕をもって持てることに・・・・イエッペも 通勤に片道1時間半かけなくてすむので、もっと長く働けるようになります。うれしいです・・・。

モアモアにいらしてくださりました皆様、あったかいメッセージをくださりました方々、本当にありがとうございます・・。そしていつも励ましてくれる友人たち、ありがとう・・

近所のごみ問題からも解放されるのは正直本当にうれしいです。
デンマークのなかの外国、このゲットー・エリアに住んで、恵まれた国、世界一しあわせな国デンマークの中の、文化の溝を見るような日々でした。
ヤ コブが学生で、私は会社を辞めて新しくお店を開いて・・・そんな私たちにとって、家賃の安いこの地域に住むことはほぼ必要なことでした。家を探していたと き、私は妊娠中で遠いコペンハーゲン、ヤコブは臨終のお父さんの看病と学校の試験におわれていたし、たくさんの家を見て探す余裕も時間も全くなかったので す。

でも、窓の外の森が大好きで、そこでねこたちも遊べるのがうれしいと思っていました。でも、そこにはたくさんのごみが。森のごみを毎日 ぐーちゃんの散歩がてら拾っても拾っても、毎日新しい、たばこの箱、缶ビール、お菓子の袋、洋服のタグなどがたくさん捨てられ、悲しい気持ちでした。
デ ンマークに移民としてきた東欧、中近東、アジアの人々は、この国に来て、衣食住に困ることはなくなったけれど、文化的背景が全く異なる国で、暮らしていま す。デンマークの学校に通う子どもたちの世代には、ごみをポイ捨てしないことを教えることができても、大人に教えることは難しいです。ぐーちゃんの保育園 はこのゲットーエリアの中。ここで働くデンマーク人の保育士さんたちも、ごみについて悲しく思っています。子どもたちにきれいな森や町を受け継ぎたいの に。と言っていました。

団地のような窓には、巨大なプラスチックのシャンデリアを飾り、大家族みんなでお金を出しあって買った大スクリーンのテレビ。
ポイ捨てされたごみは、ゲットーを管理するデンマーク人のおじさんたちが一生懸命拾っているけれど、追いつきません。
窓辺にお花を飾ること、ごみを捨てないで道も森もきれいにすることが本当の豊かさだと私は思うけれど、そんなふうには思わない人々もたくさんいるようです。
雑貨が大好きで、お家やまわりを明るくきれいにすることも大好きな私にとって、ごみをごみ箱に捨てることはごく自然なことで、だいじなことだけど、世界にはいろいろな価値観や文化、背景があるのです・・。
でも、確かに、私自身も、気分があまりに沈んでいるとき、家をきれいにすることは精神的にも、手がまわらないことです。
ましてや、物理的にも余裕などなかったら・・
とはいえ、この不況下にデンマークの失業率はたったの3%。豊かな国なのです。
でもそんなデンマークでも、このゲットーの住人の中には無職の人も多く住んでいます。
そんな理由もゲットーにポイ捨てが多い理由かもしれません。

犯 罪の少ないデンマークで、ときどきおこる事件の多くは、ゲットーに住む人々の家族間の問題から起きます。たとえば、イスラム教徒の家族の娘が、デンマーク 人のボーイ・フレンドを持ったとき。娘の父親は、不名誉として、娘を殺したり、またはデンマーク人のボーイ・フレンドを殺したり。そんな事件も起きます。 そんなケースから逃れることができるよう、移民としてやってきた家族の女性たち、特に二世の世代の女性・・文化の溝にいるための悲劇におそわれがちな女性 たちの駆け込むことの出来る施設がデンマークにはあります。親の世代は、デンマークの文化も、デモクラシーも理解できない。
子どもたちは、デンマークの学校に通って、宗教も客観的に見ることを教わる。全く相反する文化の溝に、子どもたちは陥ってしまうのです。
デ ンマーク政府は、移民の親の世代に対しては、彼らの文化を保持するためにも、デンマークへの同化を促す政策はかつて取られていませんでした。でも、様々な 問題、犯罪の増加を防ぐためにも、子どもたちの世代には、デンマークの学校に普通に通うことが促されています。でも、家に帰れば、お父さんが、デンマーク 人の男とは付き合うな、といい、学校ではデンマーク人が友達・・引き裂かれてしまう現実があります。

私は、ゲットーから出ることを毎日願って、そのためにも働いていました。 ごみを拾ったり、ポスターを書いたり、無意味だったかもしれないけれど、できるだけのことはしたつもりだけど、でももっと何かできただろうか、とも思います。
コペンハーゲンではぴかぴかのオフィスで働いていたのに、とか、ときには正直、私はここに住むべきじゃないのに、と思ったりしてしまったことも。間違っているかもしれないけれど、正直な気持ちでした。
カフェが近くにあって、ごみが毎日毎日増えていくのを見ないですむところに住みたい、ぐーちゃんが安心して走り回れるところに住みたい。そんなふうに毎日思っていました。

ときには、お金を貸してくれ、たばこ代を貸してくれ、という、セルビア出身の、戦争によるトラウマに苦しむPさんがうちのドアをノックしにやってきたりもしました。
お金を貸すことは善し悪し。デンマークの政府からお金は出ているのです、衣食住には困らない国なのだから・・・・このゲットーのアパートの家賃もそのような背景の人には、政府が払っています。でも、もちろん生活ぎりぎりなだけの金額だけど・・お金を貸しても、お酒、ましてやドラッグに使われてはもともこもありません。

ヤ コブは、デンマーク人の代表として、そういう人たちを助けることによって、ほかのデンマーク人たちにもよい例を見せたい、と言って、パソコンをつなげてあ げたり、デンマークの文化を説明したり、デンマーク文化に対する誤解を解いたり、 いろいろなことをしていました。セルビア出身のPさんは、助けてくれたデンマーク人はヤコブがはじめてだ・・と感激していました。

ここを出られる日は、うれしくてたまらなく、心の底からほっとできる日だけど、胸がちくりともします。