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Tuesday, January 27, 2009

懐かしいお家と北欧の教育制度の充実さ



これは誰でしょう? Astrid Lindgren アストリッド・リンドグレンの童話に出てくる、金髪のいたずらっ子、エミールみたい・・・・

当店のヤコブの小さな頃なのです。 "Om os 私たちについて" のページでも書いたのですが、
ヤコブはデンマーク第二の都市・
Aarhusオーフスの郊外、Mols モルツ丘という
海辺のとても美しい小さな町で生まれ育ちました。

一人っ子で、たくさんの動物と、海の見える丘のそばの家で両親に愛されて、のびのび、のびのび、
わんぱくに遊んでいたそうです。

家のまわりは、海の風がびゅんびゅん吹く野原、そして小さな教会の跡とお墓。家に続く道は木のトンネル。そんな家でした。

いたずらしたあと?が背後に。

生まれてすぐはこんなぽっちゃり・・・・ファーモア(パパのママ)の編んでくれたひざかけのうえでにんまり・・・・

パパと。ぐーちゃんにとってはおじいちゃん。でも、ぐーちゃんが産まれる1ヶ月前に亡くなってしまいました・・・もう少しで孫に会えたのに。ヤコブのパパも船乗りでした。

犬もいつもいました。ヤコブは黒い毛の犬が好きだったそうです。

ねこもいつもいました。

外でいつも走り回って遊んでいたそう。

レトロな色が懐かしいお家の中。しましまパンツも子供らしくて可愛いパンツ・・・・


にこにこ笑顔のいたずらっこだったヤコブ。とてもしあわせな子供時代だったよ、とヤコブは言います。

ヤコブのパパは、船乗りだったのですが、病気になってしまい、船乗りをやめなくてはなりませんでした。
その後、ヤコブのママと出会ったのですが、パパは体があまり自由でないためにしばらく働けず、ヤコブが産まれてからも、一家は裕福ではありませんでした。

ヤコブが3歳のときはじめてパパは、町の歴史を調査する博物館に仕事を得たそうです。
ヤコブは、今でも、そのときパパが玄関に立って誇らしそうに、仕事をもらえた!と言ったのを覚えているそう。ママとパパが嬉しそうだったから覚えている、と言っていました。

裕福でなかった一家、クリスマスには、市役所から、クリスマスのワインやごちそうの入った箱をプレゼントされたそう。
今でもデンマークでは、裕福でなく国からの援助を必要とする家庭には、このようなクリスマスプレゼントが国から贈られるのだそう。

ヤコブに出会ってから、お互いの今までの人生を話すうちに、お互いの国の教育の話になりました。

するとヤコブは、日本の教育費の高さ、親の負担の大きさを話すと、びっくりしていました。
もし、デンマークに生まれていなかったら、自分の両親は貧しかったから、自分の好きな勉強も出来なかったかもしれない、と言います。

デンマークでは、学校は幼稚園から大学に至るまで、全部、無料です。
学費はもちろんタダ、かつ、学生に対する生活費の援助金も、誰にでも、一定年数与えられているので、たとえ親が無職でも、親がいなくとも、家が貧しくとも、心配なく、誰でも、何歳からでも、均等に高等教育の機会が得られます。

も ちろん、学ぶ内容によっては、入学や卒業がとても難しいものもあり、チャレンジの機会が限られていることもあるけれど、(心理カウンセラー、医者、助産 婦、航海士、救命士などなど)それはそれだけ、専門的知識や適性が必要で、社会と本人の安全のためにも必要だからなのです。
そしてたとえその道に 失敗しても、ほかの道を探し、新たな教育を受けることができるだけの機会が十分にあります。
すべての学費は無料で、最終的な高等教育期間については、7年間無料で学べます。
もしも途中で、進級試験に落ち、その道を進むのが難しいとわかったら、ほかの道を選び、学びなおすことも十分にできます。
万が一、無料で最終教育を受けられる年数を使いきってしまったとしても、とても安く国から学費を借りることが出来ます。

そ して、学び始める年齢に限度はありません。35歳から初めて大学にいったって、50歳から心理学を学んだって、無料で学生になれるし、その間、 生活費をもらえます。学生で、子供がいる場合は、その分、生活費が高くもらえます。子供の学費ももちろん無料なので、養育費の心配もありません。

そんな恵まれたシステムでは、甘えて、遊んでばかりの学生が増えるのではないか・・・という懸念も起きそうだけど、そんな問題はないそうです。

合理的な考えに基づいて、すべての職業に、必要な教育が与えられ、 その教育ルートから、階級意識や差別意識、派閥も存在しません。

派閥がないことは、政府やさまざまな組織におけるcorruption, 腐敗を防止するこ とにもつながっています。

税金50%のデンマーク、学費が無料なのも、この税金によってまかなわれています。
税金の使途も明確で、この50%の税率を下げることに国民が反対することからみても、税金が効率的に使われ、恩恵が国民にかえってきていることが分かります。

デンマークでは、9年生、つまり15歳ころまで、試験というものを経験しないそうです。
試験というものは、試験のための勉強に陥れがちで、本来なにを学ぶべきか、ということからずれてしまい、意味のない勉強につながるからという考えに基づいているそうです。
だから、小学校では試験が存在せず、その後の教育でも、本当に必要のあるときにだけ、試験が行われます。
それでも、世界銀行の統計によると、デンマーク国民は最もスキルがあり、高い教育を受けた国民として、世界でも1位や2位にランクされているそうです。

Saturday, January 24, 2009

ほかほかスープとうれしいこと・・・・



スキップしたくなるほど、うれしいことがありました。

それは、お客さまからのあたたかいお言葉とほかほか湯気が伝わってきそうな写真・・・・。

お客さまがご自身のブログにて、おいしそうな!スープを、 当店でお買い上げくださったお皿にもった
写真をのせてくださいました、

たくさんの、あまりにもおいしそうな!お料理の写真と、切り取られた風景や光の美しい写真たちが素敵なページ・・・・。

http://www.suedesign.net/

ブログからお借りした、この写真のおいしそうな! スープは、お客さまのお作りになった、 さつまいもとチキンのクリーム・スープなのです。

むむむ、あまりにおいしそうで写真越しに食べたくなってしまう・・・・。

たった今もおなかがなってしまいました・・・(そろそろ夕ご飯の支度時間です。笑)

お皿は、お客さまにお買い上げ頂いた、ノルウェーの老舗の陶磁器メーカー、

Egersund イーエスンド社のお皿です。

このお皿は、私の大好きな松長絵菜さんの、"お菓子のつくりかた"という本にも載っていたものでした。

お皿を当店のヤコブがデンマークで見つけたあと・・・・神戸に住む私のだいじな友人が
松長絵菜さんの、"お菓子のつくりかた" という本をプレゼントしてくれて、ページをめくっていたら、
このお皿がそこに載っていました。
ビスケットにはさんだバニラと抹茶のアイスクリーム3つと木のスプーンをこのお皿にふんわりのせた
写真があって、とてもうれしく思ったのでした。

そんな経緯のあったこのお皿・・・・こんなふうに素敵なお料理をのせて頂いて、
なんともしあわせな気持ちになりました。

そして、このお皿を入れてお送りした小包の 写真まで・・・!

ぐーちゃんの前でスキップして喜ぶほどうれしかったです。(あやしい!?ママですね・・・笑)

本当にありがとうございました・・・・!

Saturday, January 17, 2009

開店して1週間!



さてさて、開店して1週間がたちました・・・・!

どきどきしながら、お店の扉を開けるように、ホーム・ページに開店のお知らせを書いて・・・・。
どうかお客様がきてくださいますように・・・・・と、なんだか遠足の前にどきどきして眠れない子供のような気分でした。

ぽこん!とオーダーのメールが入った音がするたびに、もう、うれしくてうれしくて・・・・。ほっぺたに手をあてて、画面をじ・・・・っと眺め、その後スキップしたい!?くらいの気分でした。笑
はじめての小包も、デンマーク郵便局からいくつか今週、出してきました。ひとつひとつ、無事に届いてね・・・と贈り物をだいじな人に包んで送るような気持ち・・・
包装も、かわいらしいデンマークの雑貨屋さんで優しいおばあちゃんが包んでくださっていた方法から学んで、モアモア(おばあちゃん)らしく!?包んでみました。
小さな贈り物も添えているので、どうか楽しみにしていてくださいね・・・。

ホーム・ページをのぞいてくださった方、お買い上げくださった方、あたたかいメッセージをくださった方、いつもはげましてくれる友達、家族・・・・・

本当にありがとうございます!

ところで、6ヶ月になる息子、ぐーちゃん(本名グスタフ、またの名をぐーちゃん、ぐーぐー、ぐーた)がいま横でごろごろ寝転がって遊びながら、あだーだー だー、としきりにおしゃべりしています。笑うときは、なぜか、うんげ!と言います。笑 ぐーちゃんの存在が、お店をがんばりたいという私の活力にもつな がっています。と同時に、仕事をする時間を捻出するのがなかなか、なかなか、たいへん!

こちらは、始めたばかりの離乳食を 食べているところ・・・・

今週は、開店してはじめての1週間ということもあって、しかも、夫・ヤコブが38度の熱を出し、ぐーちゃんもごほごほせきをしていたので、ヤコブのママ(ウラおばあちゃん)に助っ人としてまた来てもらいました。
保育園に預けることも考えているのですが、まだ待機リストに入っているところです。

いざ、預けるとなると、離れるのが数時間でもさみしく、不安になってしまいそうだけど、赤ちゃんやいろいろなことに興味しんしんのぐーちゃんにとって、保育 園に行くことはかえって楽しいことかもしれない・・・と思ったのもあって、申し込みました。下見して、安心して預けられるところかもきちんと見て、決めた い、と今から考えてます。

まだまだ、北欧の刺繍のもの、壁掛け、スウェーデンやデンマークのおばあちゃんの手編みのひざかけ、ヴィンテージ の壁紙、デンマークの動物園のヴィンテージ・デザインの素敵なポスター・・・・などなど、写真をとりきれていないものも、時間を見つけて、こつこつアップ していきたいと思っております。

また、ARABIA アラビア社の可愛らしいジャム・ポット、VALENCIA バレンシア、FAENZA ファエンザ・シリーズなども近々入荷予定です。

どうぞ、楽しみにしていてくださいね・・・・

開店20%OFFも、2月1日まで実施したいと思います!

Saturday, January 10, 2009

開店の日!

モアモア・スカンジナビア、開店致しました!

この日まで、ヤコブ・イエッペ・メグミ(私)の三人で、力をあわせてきました。

ふと誰からともなく言い出した、日本とデンマークをつなげる夢、お店を開きたいという夢。その夢が実現しました。

でも、これからが本番ですね・・・・!皆様に楽しんで、よろこんで頂けるようなお店になるよう、三人で力を合わせてがんばります。

この日記では、新着商品のお知らせや北欧アーティストたちについてのご紹介、そしてデンマークでの日々をご紹介していきたいと思います。

日記の著者は、ヤコブとイエッペは日本語が出来ないので、主に、私・店長のメグミになりますが、ときには2人の日記も訳してお知らせしたいと思います。

モ アモア・スカンジナビアのモアモアとは、デンマーク語で、ママのママ、という意味、つまりはおばあちゃんのことです。ちなみに、パパのママは、ファーモア といいます。ファーはパパのこと。母方のおばあちゃんも、父方のおばあちゃんも、あわせて呼びたいときはベステ・モア!

日本の子供たちがママー!と言う様に、デンマークの子供たちは、モーア!と言います。モアのモア、ファーのモア、おばあちゃんも、子供たちにとってもちろん大切であったかな存在。

そんな北欧のおばあちゃんちには、ずっと大切にされていた宝物のようなもの、あたたかくて優しい手を感じるもの、心をこめて作られたものが必ず見つかります。そんなものたちをご紹介したいと思って、お店をモアモア・スカンジナビア、おばあちゃんの北欧、と名づけました。

でも、私たちのご紹介する宝物たちは、北欧のヴィンテージやアンティークの陶器・雑貨だけではありません。

コペンハーゲンの女性たちを主とした、北欧のアーティストたちの手作りの作品もたくさんご紹介していきたいと思います。モダンで繊細、そしてあたたかなデザインのものたちは、私自身が、おばあちゃんになるまで大事にしたいな、と思うものばかりです。

また、デンマークの赤ちゃんや子供たちの洋服やおもちゃもご紹介していきたいと思います。デザインも機能性もよくて、おさがりにするときまで、または大きくなるまで、ずっと大事にとっておきたくなるようなものを探してまいります。
ヤコブ、イエッペ、私ともども、新米だけどパパ、ママになって、子供にとって安心で、機能的で、かつ創造力が育つような美しく楽しいものを与えてあげたいな、という気持ちになりました。そんな気持ちから選んだものたちを、お店でもご紹介できたらと思います。

そ して、おばあちゃんの時代からデンマークの人々に愛されてきた定番の日常雑貨、IRMA イルマのバッグやキッチン・グッズ、Matilde マチルデのもの、Søstrene Grenes スストレネ・グレーネの バッグや小物たちも、毎日の生活に取り入れて頂けたらと思い、数多くご紹介していきたいと思います。日常に使うものだからこそ、シンプルで美しく、機能的 で、家事もうれしくなるようなものをご紹介したいです。

そして、もう一つ、この日記で日本の皆様にお伝えしたいこと・・・・。

それは、北欧の人々の合理的に自然を大切にする暮らし方や、 長い間の人々の努力によってつくられた、進んだ社会制度のこと。

デ ンマークに住んで2年、この国の恵まれた社会制度には目を見張るものがありました。デンマークは、国連の調査で、世界でいちばんしあわせな国と何年も続け て言われています。そのほかの北欧諸国も、同じです。U2のボノも、世界を人々にとってしあわせな場所にするには、スカンジナビアを見ろ、と発言したそ う・・・。どうして、北欧はこのすすんだ社会制度を手に入れ、保持し、今も発達し続けているのか、その疑問も、私なりに調べてご紹介していきたいです。

私は、日本もデンマークも大好きです。(あ、ご飯は日本のほうがやっぱり断然好きだけど・・・・笑)だからこそ、両方の国のよいところを紹介していけたらと願っています。日本とデンマーク、文化は違えど、お互いに学びあえるところは必ずあるはず・・・・。